スーパーポジティブ上司

50名ほどの勤務者がいる商社で.営業職の仕事をしています。この会社には転職で入社し、未経験の業界での営業スタートになりましたので、まず仕事を覚える必要がありました。その時の上司の話です。

Tさん(28歳・男性)の体験談

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頼れる上司が指導係、のはずが…

この会社は人の出入りが激しい事で有名で、教育制度が確立しておらず、新人が育たないという事もあってか、新たにメンター制度という一人の上司が部下を指導するシステムが採用されたばかりでした。当然、自分もそのメンター制度が実施されて上司が私の指導係として任命されました。

その上司は1つ上の年齢で若手としては優秀な成績を収めている、確かに仕事のできる上司です。180cmの長身でいつも香水をふりまいている、清潔感を大事にしているというか、ある意味ナルシストが入った上司ですが、社内の人事考課でも高評価だった為、その上司初の後輩として私が選ばれました。

当初は、営業に同行する際も穏やかな印象で、頼れる良い先輩という感じでした。ただ、仲良くなった社内の方と休憩室で話をした時に聞かされていたのは「気を抜いてはだめだよ…顔は笑顔で。」という言葉でした。その時の私にはどういう意味か全く分かりませんでした。

社長面談の直後に態度が豹変

業務に慣れてきた矢先、社長に呼び出されました。営業担当として数字を持つ事が決まり、数字に関しての相互確認がしたいとの事で面談がありました。簡単にいえば、この数字はできるのか?という確認のようなものです。とにかく、社長がおっしゃった内容だからしっかりやっていこうと思い、そのまま承諾しました。

その面談が終わった翌日、その上司が営業で同行した際に話を切り出されました。「Tくんは社長と面談してどうだったの?」。私はその時の内容を包み隠さずに答えました。ところが、急に激高し「なぜ、社長の言いなりで話を終わらせたんだ!その数字より高みを目指しますとか、甘く見てもらっては困りますとか言う事はできなかったのか!?」と数字に対する姿勢について叱責がありました。

さんざん車の中で「やる気がない、ポジティブに仕事ができていない、先輩を超えてやるという意志が感じられない。」などと強めの調子が続いた最後に「社長との面談内容は社長から聞いていたけど、社長の言いなりになるなんて、Tは自分の意志がないと思うし、周りにはやる気がない人だと言っておくよ。」と立場が悪くなるような発言で終幕しました。

自信喪失…信頼ある上司とは

その会話が終わった後、逆に自分に対して自信を喪失してしまった為、まったくモチベーションが上がらないままで仕事が手につかなくなりました。加えて上司の周りへの「あいつはできない」連絡によって仕事のペースが下がっていきました。どんどん悪循環になり、仕事を辞めようと思うようになりました。

ただ、ポジティブ上司の元教育係を任されていた課長はその状況を良く思っていなかったようで、その方だけは仕事のアドバイスやフォローをしてくれるようになりました。当のポジティブ上司は良くは思っていなかったようですが、上司のさらに上の上司なので何も言えなかったと思います。

たしかに、営業マンにとってポジティブな性格や前向きな姿勢は大事だと思います。ただ、自分がそうだから強要するのではなく、その関わる方や部下の人間性や個性を考えた指導をする事も「信頼ある上司」なのではないでしょうか?

管理人と仲間達から一言

サキ
上司のキレ方が唐突過ぎて、「えっ、急にどうしたの?」って思っちゃったよ。
ショウ
この上司は、自分のお眼鏡に叶う部下しか育てる気がないってことだよね。
タカギ先輩
そうだね、叱るのはまだしも、周りに悪い噂を流すということは、辞めさせようとしているとも言えるね。何か他にも事情があるのかもしれないけど、少し悪質だなあ。

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