仕事中にうるさいあの人!職場の騒音とその対策大全

なぜあの人は周りの迷惑を考えないの?こっちは仕事に集中したいんだけど?

僕は、作業に集中しようと思う時に限って、世間話をしてくる先輩がいてとても困っていたことがあります。仲良くしようとしてくれてるから、無下にもできないし…。

他にも僕の同僚は、会議中ボールペンをカチカチする同僚がいてうるさいと嘆いています。たかが音と言う人もいますが、仕事に支障をきたす辛さになることだってあるんですよね。

ということで今回は、職場の迷惑な音とその対策方法をまとめました。

この記事を読めば、ずっと悩んでいた「うるさい人」との向き合い方を変えることができます。

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周りの騒音!私語、雑談で集中できない

うるさい雑談

サキ
ずーっと喋ってる人っているよね。
ショウ
上司が戻ってきたらスーッと消えるよね。

雑談はコミュニケーションの基本ですから、本来とても良いこと。機械の関節に油を注ぐように、人と人の関係をスムーズにしてくれます。そうやって仲良くなることは良いですが、仕事を疎かにし過ぎる関係は良い関係とは言えません。

近くでぺちゃくちゃ喋り続ける人、時間がないのにいつまでも話しかけてくる人。空気を読んでくれ…と願っても、その想いは届きません。

こちらも隣の騒音と同じく、表面的な解決方法と本質的な解決方法をご紹介します。

表面的な解決方法

これは表面的でも本質的でもあるのですが、「忙しい空気を出す」のは効果的です。

忙しさを顔に出して、動きや態度、時には声に出す。職場が仕事をする場所だとわかっている人は、自然と離れてくれますし、少し静かにしてくれます。気分を悪くさせないように、その人が嫌いなのではなく、今時間がないということが伝わる態度が好ましいです。

ただし、必要以上の雑談が「悪」だと気付いていない人には、いくらやっても効果の薄い方法です。

 
そういった場合には、最低1〜2人に協力してもらうのが良いでしょう。くだらない話を延々と続けてきたら、協力者に仕事のことで声をかけてもらうのです。また、第三者からなら、「今忙しいから後にしてあげて」と直接言ってもらっても角は立ちません。忙しい空気は、複数人集まると一気に強くなり、伝わりやすくなります。

本質的な解決方法

仕事より雑談を優先する人は、そのこと自体を悪いことだと思っていません。ではどうすれば良いかというと、「仕事するときは仕事する」という正しい空気を社内全体に広げていく必要があります。

表面的な解決方法で挙げた「協力」と似ていますが、評価制度に及ぶような、もっと広い範囲の改善だと思ってください。

 
少々骨の折れることですが、正しい環境作りは味方を少しずつ増やしていくしか方法はありません。あなたが誠実にメリハリのある動きをしていると、真剣に仕事に向き合っている同僚ほど同調してくれます。

そして上司はあなたの態度に喜び評価してくれます。そうやって少しずつ正しい輪を広げ、空気を作っていくのです。

タカギ先輩
自分が変われば周りも変わる。実際に私もそうやって環境作りをしています。

 
また、味方を作っていく上で、最も重要なコツがあります。それはさりげないアピールです。

ただ黙々と真面目にやっていても、ほとんど気づいてもらえないのが現実。人を巻き込み、今こんなことしてるとか、仕事について質問するとか、誰かのお願いを聞くとか、コミュニケーションの中に仕事に向かう姿勢を盛り込みます。

あくまでさりげなく自然に盛り込まないと反感を買い、逆効果になってしまうので気をつけましょう。

 
また、ずっと話しかけてくる人、ずっと誰かと雑談している人は、はっきり言って暇な人が多いです。あなたのように仕事が溢れていたら普通、雑談もそこそこにするはず。

誰かの仕事に支障をきたすほど喋っている人には、どんどん仕事を振るのが正しい姿です。仮に非常に要領の良い方だったとしても、空いた時間に誰かの邪魔をしていい理由にはなりません。

 
明らかにバランスが悪い場合、上司や先輩に相談し、現状を理解してもらってください。また、目を光らせるようお願いしましょう。空気が変われば、うるさい人も少数派だと少しずつ気づいてくれます。

何にしても、本質改善は長期戦です。心に余裕をもって、落ち着いて行動するようにしてください。

隣の席の騒音!エンターキーの音や咳で集中できない

うるさいタイピング

ショウ
大学時代、研究室にものすごいタイピング音の先輩がいたよ。あれは辛かった…。
サキ
一回気になると、ずっと気になっちゃうんだよね。

地味に多いのがこのキーボード問題。実際キーボードって、パチパチ気持ちが良いものです。

仕事が調子に乗ってきた時や、イライラしている時など、つい力が入ってしまうのもわかります。ただ、この人格好つけているのではないか?と思うくらいエンターキーに強く指を叩きつける人もいます。仕事してるアピールだなんて言われることも…。

同じく咳。具合が悪いのか癖なのか…生理現象なので強く言えませんが、まったく気を使わず咳を放つ人がいます。これも一度気になりだすと、集中が切れる原因となりかねません。鼻をすする音なんかも同じ部類の話ですね。

 
職場の騒音対策の種類は、大きく2つに分けられます。それは表面的な解決方法本質的な解決方法です。

表面的な解決方法とは、言わば緊急回避策。我慢が限界に近づいている時に、その場を切り抜けるための方法として活用します。一方、本質的な解決方法とは、その問題の根本から解決する方法です。

このサイトは、あなたが自分らしく働けるようになることを目的としています。本質的な解決方法は労力と時間こそかかりますが、そういった働きやすい環境作りをする上で、避けて通れない方法です。余裕がある時は、ぜひこちらを試してほしいです。

では隣の席の騒音についてそれぞれ解説していきます。

表面的な解決方法

実はキーボード問題には、即効性のある解決方法が存在します。それは『消音キーボード』に取り替える方法です。つまり相手のキーボードの音そのものを小さくしてしまおうという話です。

手順としては、『消音 キーボード』で検索し、社内で使用しているキーボードと近い型を探します。あとは騒音を発している本人に伝わらないよう上司に相談し、仕事に支障が出ている旨を説明し、調べたキーボードを紹介するだけです。

買ってもらえないなら自分で払う!ぐらいに伝えれば、真剣さは伝わり、無視はされないでしょう。ちなみに、シリコンカバーをかけるという手もありますが、キーが打ちにくくなり、作業効率が下がる可能性があるのであまりお勧めしません。

 
タイピングや咳のような隣の席の騒音は、席替えを申し出るのも一つの手です。結局誰かが犠牲にはなりますが、あなたに我慢の限界が近づいている場合、まずは現状を打破することを考えるべきです。我慢し続けていると、隣の方との関係も最悪になりかねません。

本質的な解決方法

さて、本題はここからです。タイピングや咳の問題を本当の意味で解決するためには、そこに「信頼関係」が大きく関わっています。いきなり信頼関係だなんて言われても、ピンときませんよね。では順を追って説明します。

タイピングがうるさい原因は、ただの癖だったり、イライラしていたり、動きに無駄が多いせいだったり…様々です。

咳も、単純に体調が悪い場合もあればストレス性の場合もあります。理由もわからないし、本来心配すべきところかもしれないのに、なぜ腹が立ってしまうのでしょう。それは音そのものではなく、その相手への怒りからくるものだからです。

きっかけは音だったかもしれませんが、いつまでもその音を出し続ける本人への不信感の現れ、信頼の薄れがそうさせるのです。本当の意味で騒音トラブルを解決するなら、音ではなくその人との人間関係に注目し、まずそこを修復すべきなのです。

 
普通、タイピングや席がうるさい場合、相手に直してほしいと考えてしまうと思います。しかし、基本的に相手は変わらないと心得てください。人の癖が簡単に治れば苦労はしません。だとすれば、自分が変わるしかないのです。

イライラのスパイラルから抜け出して、少し相手の立場に立ち、相手を気遣う…たったそれだけのことで、大きく状況が変わってきます。お互いの関係が修復されていくと、必ず音の問題も解決に向かいます。

1つ例をあげてみましょう。

〈信頼関係がない場合〉

タイピングショウ
(カタカタ!カタカタ!パパーン!
イライラのサキ
(うるさいなぁ…)
タイピングショウ
パーン!カタカタ!)
イライラのサキ
あの…もう少し静かにしてもらえます?タイプ音が気になって。
タイピングショウ
あ…はい。
タイピングショウ
(なんだよ、癖なんだから仕方ないだろ。)
 
 
〈信頼関係がある場合〉

サキ
駅前のパン屋さん、言ってた通りすごく美味しかったよ。
ショウ
でしょ。特に塩クリームパンが…(カタカタ!カタカタ!パーン!!パパーン!
サキ
ところで癖だったら申し訳ないんだけど、タイプ音がすごく気になるの。少しでも音抑えられる?
ショウ
本当?全然気づかなかったよ、ごめん。(パーン、カタカタ)
サキ
あまり変わってないけど、ありがとう。気になると止まらなくて。
ショウ
そっか、なるべく気をつけるよ。

 
簡単なお願いも、信頼関係一つで全く印象が違うと思います。下の場合、それでも直らなかったら消音キーボードを勧めても、決して嫌味にならないはずです。そもそも相手が努力してくれたら、イライラも大幅に軽減されるはず。そう、このイライラが軽減されることこそが重要なのです!

もちろん相手が素直に直してくれればそれが一番ですが、あなたが本当にしたいことは、キーボードの音を消すことではありません仕事に集中することです。仕事に集中するということは、イライラから解放されること。例のように最低限の信頼関係を、少しずつ築いていくことで、騒音の改善や音そのものが気にならなくなるなど、本当の解決への道が拓けます。さらにそういった政治力がつくと、周りからもどんどん信頼され、働きやすい環境を広げることができるのです。

繰り返しますが、あなたが本当に解決したいのは、騒音問題ではなく、仕事に集中できない問題なのです。騒音は現象の1つでしかありません。仕事をしやすい環境作りには、相手を気遣う心を持つことです。

社内の騒音!ラジオや有線で集中できない

職場のラジオ、有線

サキ
私は無音の方が集中できて良いなー。
タカギ先輩
ごめんなさい、一日中ラジオつけてます。

ラジオは非常時や情報収集としても役立ちますが、静かに仕事をしたい人にとっては困りますよね。

好きな音楽や興味のある内容なら良いですが、嫌いなジャンルや苦手なパーソナリティだと地獄です。また、有線にしても、喋りがない分、趣味に合わないと気が狂いそうになります。

そんなラジオや有線事情。こちらも他と同様、表面的な解決方法と本質的な解決方法をご紹介します。

表面的な解決方法

少々ずるい解決策ですが、音量をさりげなく少しずつ下げてストレスを抑える方法があります。一気に下げず、数回に分けるのがコツです。

やり過ぎるとすぐ戻されますので、許せるギリギリの範囲にしましょう。これが意外と気付かれません。

本質的な解決方法

なぜ職場で音楽をかけるのでしょう。もともと人が集まる場所には、コピー機の音や足音、それこそタイピング音や咳まで、さまざまな音が飛び交っています。ほとんどの音は自ら好きで発しているものではないので、雑音の部類に入ります。

ラジオや有線で最適な音量のBGMを流すと、それらの雑音を隠しながら、一定のリズムを作ることができます。つまり本来ラジオや有線は生産効率を上げるためにあるのです。

 
その生産効率を上げる策があなたの仕事を妨害しているとしたら、考えられる理由は3つ。「1.音量が大きすぎる」か「2.苦手な音」か「3.仕事に集中していない」かのいずれかになります。

1.音量が大きすぎる

先ほど記載したように、最適な音量のBGMは雑音を消す役割を果たしてくれますが、音量が大きすぎると、それ自体が雑音になってしまいます。大音量で作業ができるとしたら、よっぽど自分の好きな音楽を流している時だけです。

様々なジャンルの音が入れ替わるラジオや有線は、大音量向きではありません。音量が大きくて集中できないことを周りに相談し、程よい音量まで下げられるように協力してもらいましょう。

2.苦手な音

ヘビーメタルがキンキンして嫌!と言う人もいれば、クラシックは眠くなるから嫌!と言う人もいます。ラジオの場合は、パーソナリティが下品で嫌!と言う人もいました。

苦手は人それぞれで、どうしようもないことです。あなたの悩みが、どうしても苦手な音の場合、周りと相談し別のチャンネルに変えてもらうか、同じく音量を下げるようお願いしましょう。

この場合、あなたの好みの問題ですので、あくまでお願いする立場だということを忘れないのがコツです。

3.仕事に集中していない

実はこの理由だったというオチも、割と多いです。単純に仕事がつまらない、嫌いな作業だ、早く帰りたいなど、集中できない業務を担っていないでしょうか?音に注目するのではなく、自分の業務内容に注目してみてください。

あなたが本当にやりたい仕事ができているのか、自分で納得できる仕事ができているのか、改めて見直す機会かもしれません。

仕事が常に楽しいということはありませんが、ストレスを溜め続けるような仕事だとしたら、今の職場で新しい道を探るか、別の職場を探すのも一つの手です。

耳栓、イヤホンは使っても大丈夫?


タイピング、咳、雑談、ラジオ…様々な騒音対策として、耳栓やイヤホンは使用して良いの?という相談をよく受けますが、はっきり言うと…やめたほうがいいです。

理由は明確で、あなたの立場が悪くなるに尽きます。どいういうことか説明しましょう。

 
まず客観的に見て耳栓をしている人をどう思いますか?感じ方は人それぞれだと思いますが、一般的に考えて良い印象を持つ人は少ないはずです。

そもそも使用して大丈夫かな?と悩んでいる時点で、「悪く思われるかも…」と言う感情がどこかにあると思います。

 
耳を塞いだ瞬間、自分の意思で外との関わりを断ったことになります。

雑談はもちろん、業務連絡だろうと声をかけないでほしい、電話対応もしないので誰かよろしく、と言っているのと同じ状態です(そんなつもりがなくても)。

 
何度も書いている通りこのサイトは、あなたが自分らしく働けるようになることを目的としています。このように誰かの騒音対策のせいで立場が悪くなり、ますます働きにくくなるようでは本末転倒です。

大切なのはそこにある音ではなく、音を発している人との関係値や上司との関係値を作ること

 
ただし例外が3つあります。


・「この時間集中したいから耳栓・イヤホンをする」と周知徹底している場合
・ほとんど会話や電話対応が必要ない職場の場合
・すでに気が狂いそうなくらい我慢している場合

です。特に3つ目。危険信号は無視せず、無理な我慢はやめましょう

職場の音と、その向き合い方まとめ

  • 騒音問題には表面的な解決方法と本質的な解決方法がある
  • 本当に働きやすい環境を作るなら、問題の根本から解決する
  • 隣の席の騒音問題は、相手との信頼関係が成り立っていないから起こる
  • 周りの騒音問題は、正しい環境作りで解決に向かう
  • 社内の騒音問題は、大きく3つの理由から起こる
  • 本当に自分がやりたい仕事をしているか見直す
  • 職場で耳栓やイヤホンはつけない、ただし例外もある

それぞれの騒音問題の解決策は、あなた自身の中にあることがほとんどです。それはもちろんあなたが悪いという意味ではなく、あなたが正しい行動をすれば解決へと向かえるという意味です。

なぜその音が気になるのか、その音を発するものとの関係性はどうか、そして本当に音にイライラしているのか…。あなたが働きやすい環境を作りたいのであれば、ただ騒音を消そうとするのではなく、本質的な問題に気づき、元を正すことが重要です。

また、自分自身が騒音になっていないか、一度客観的に見直してみてください。マナーを守り味方を増やしながら、仕事に集中できる職場を作っていきましょう。

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