職場の口うるさい相手を黙らせる

突然ですがあなたの職場に、なぜか自分にばかり当たりがキツい人、やたら偉そうにしてくる人、とにかくやることなすこと口を出してくる人…そんな人はいませんか?

もしそんな人に悩まされているとしたら、この記事を読んで行動すれば解決できるかもしれません。

また、職場の雑談や騒音に関する悩みはこちらです。
>>仕事中にうるさいあの人!職場のおしゃべり・騒音とその対策大全

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職場にいるのはどっち?口うるさい2つのタイプ

まずは相手を知ることから始めていきましょう。面倒ですが、相手を理解するのが解決への近道です。

その口うるさい相手は誰でしょう?上司でしょうか、同じ部署の古株の方でしょうか。そして、どのようなことを言ってきますか?細かい仕事の注意でしょうか、整理整頓身の回りのことでしょうか。

口うるさいタイプには2種類あります。おばさんや御局様にありがちな「危険因子排除タイプ」。先輩や上司にありがちな「過干渉タイプ」。それぞれ共通点は多々ありますが、口うるさくする目的が違うので、対処の力の入れどころが若干変わります。

まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

おばさん、御局様にありがちな「危険因子排除タイプ」の特徴

「早く仕事覚えてよね」「共有の場なんだからもっと綺麗に使って」「この前も注意しなかった?」「そのやり方は正しくない、こうした方がいい」「あの子全然仕事できない(陰口)」

やることすべてに文句をつけてきたり、やたら冷たく接してきたり、すぐマウンティングを取ったり、とにかく規律やルールに厳しかったりするのがこのタイプです。

このタイプは自分の積み上げてきたものをとにかく大事にします。長く働いている自分が一番会社を理解してる、自分の中にあるルールが最も正しい、自分が作ったこの環境がベストな姿…と思っているので、その輪を乱す者は危険因子とみなし、とても厳しく当たります。

相手に自分の言うことを聞かせるか、聞かないなら排除という選択肢しかなく、基本的に自分の考えを曲げません。そしてそれを実現できる人脈もあります。

一見正しいこと(正論)を言うのですが、根本に「自分が過ごしやすい環境を守る」「自分の生活を守る(解雇されたくない)」があるので、大きな枠で見ると会社のためになっていないことも。

例えば誰かが新しいことにチャレンジすると、このタイプの人が真っ先に正論という名のケチをつけて、結果的に頑張ろうとしている人の気持ちを踏みにじり、会社が古い考えのまま前進しない…など。これは自分にできないことを普及させないための防衛本能、ともいえるわけです。

本気で相手を想って注意する人もまれにいるので、すぐに「自分本位な人」と決め付けるのではなく、その注意が「会社の向かう方向と合っているか」と照らし合わせながら、相手の性質を理解しましょう。

ほとんどの場合年配の女性か、またはまとめ役の女性に多く見られます。

なぜ女性に多いかというと、もともと男性は狩りの役割、女性は家を守るために集落で調和を取る役割、というのが本能として組み込まれているからです。つまり集団行動、コミュニティの重要性やその輪が崩れることの危機感に対して、女性の方が敏感というわけです。

先輩、上司にありがちな「過干渉タイプ」の特徴

とにかく注意!注意!注意!それは仕事全般のことから、時にはプライベートの事にも及びます。

特に仕事のミスには過敏で、大目に見るということを基本的にしません。あれはやったか、これができていない、今の発言おかしいぞ、社会人として当然だろう、ゴミの捨て方がおかしい。とにかくあれこれ干渉してきます。

ストレスが溜まる原因として多いのが、「他の人には全然注意しないのに自分にばかり…」というケースです。これはあなたに対してはいろいろ言いやすいという理由もありますが、将来性があると期待しているから口うるさいとも言えます。

ここが「危険因子排除タイプ」との大きな違いで、口うるさい根本に「あなたのため」「会社のため」が含まれている場合が多く、一概に嫌な相手とは言えません。

ただし中には、単純にストレス発散の場合や、異性として意識している(ちょっかいを出して近づこうとしている)場合もあるので、見極めが必要です。

前者は言動に愛があるかどうか、後者の場合は距離を詰めて来すぎていないかどうか(隙あらばプライベートの話に持ち込みます)で相手の真意を判断しましょう。

あなたに口うるさくする正体、それは「不安」

ここからの話は最も重要です。実はこれら2つのタイプには、それぞれ共通して言えることがあります。

それはどちらも、あなたの言動に不安を抱いているから口うるさいということです。

どういうこと?と思われたかもしれません。要は「ここで口を出さないと自分の立場が危うくなる」とか、「仕事が大変なことになる」とか、「モヤモヤする気持ちが収まらない」とか…とにかく相手は黙っていられないのです。余裕があれば見守ることもできます。でもそれができない。つまり放って置けない。放って置くと気持ちが不安なのです。

口うるさい人を黙らせる方法は至ってシンプルです。その不安を取り除けば良いだけなのですから。それがわかってしまえば、あとは行動するだけで面白いように解決に向かいます。

不安を取り除く具体的な方法は、後ほど説明します。

行動する前に知っておくべきこと

さて、具体的な話に入る前に前提として知っておくべきことをお伝えします。

相手を会社から追い出そうとしない

口うるさい人に悩まされすぎて、もしかしたら「どうにかして相手をクビにできれば…」と思っているかもしれませんね。しかし、それは絶対に考えないほうが良いでしょう。

相手は年を重ねていたり、上司だったり、人脈も経験もあなたより上手な場合がほとんどです。つまり分が悪いのです。

そこに余計なマイナスの労力をかけるより、自分のやるべき仕事や正しいことに目を向けること。そうすればもし相手が間違った考えを持っていたとき、結果的に相手が追い込まれていくので問題ありません。

自分を高める努力こそ、この問題を解決するのに不可欠な労力なのです。

相手に敬意を払うこと

どんな相手であろうとも、必ずあなたにできないことを持っていますし、あなたがしてこなかった経験も積んでいます。そこには必ず敬意を払わなければいけません。年上も年下も関係ありません。

敬意のないコミュニケーションは、発する言葉や動き一つ一つに必ず現れます。そしてそれは相手にすぐに伝わります。まさにあなたが相手からそうされて、嫌な気持ちを感じているように。そうするとお互いの敵対心や拒否感がどんどん膨れ上がり、自然に修復することは絶対にありません。

この負のスパイラルを断ち切るのは、あなたからの行動しかないのです。不満はもちろんあると思いますが、敬意なしに相手が黙ることは、役職で相手を飛び越える意外にないと考えてください。

口うるさい上司たちを黙らせる具体的な対処法

口うるさい原因は「不安」からくるもの、そして相手に「敬意」を払うこと。

この2点さえ抑えればあとは何も難しいことはありません。以下の3つの行動を実行してみてください。

1. 相手の言葉を受け止める

相手の不安を取り除くには、ちゃんと話を聞いているということが相手に伝わらなければなりません。無視はもってのほかで、余計にうるさくなるだけです。フリでも良いので、必ず受け止める姿勢を見せます。

手っ取り早く聞いている姿勢を伝えるコツがあります。

それは、まず相手の言葉を復唱すること。そして、なぜ相手がその言葉を発したのか真意を理解し言葉にすることです。

例えば、「パソコンのデスクトップは綺麗にしなよ」と言われた場合、余計なお世話だと思ってもグッと堪え、「確かにデスクトップは綺麗な方が良いですよね」や「そうですよね、自分でも綺麗にしなきゃと思っているのですが…」など復唱をすることで、相手を安心させることができます。

さらに上級を行くなら「確かに汚いと見っともないですし、仕事の効率も悪いですよね」というように、「つまりこうゆうことですよね?」と言葉の真意を理解していることを伝えると、さらに相手は安心し、少しずつ心を開きます。

これは決してへりくだれというわけではなく、自分のために考えてくれたことへの敬意と、結果的に相手をコントロールするための心理的な戦略です。

感情任せにコミュニケーションを取る段階から一つレベルアップして、相手と差をつけましょう。

2. 言われたことを話題にあげる

本質を理解した上で、本当に取り入れるべきことだったなら、そのまま実行するのが一番望ましいです。しかし、そんなことやってられるか!という内容も多いかと思います。

そこでやるべきことは、「そのことについて話をする」です。

先ほどのデスクトップの例で言うと、「やってみましたが、なかなか上手くいかないですね。○○さんはどう整理されてるんですか?」など、言われたことを話題にあげるのです。

これは、あなたの発言をちゃんと聞いてますよ、覚えてますよ、考えて行動してますよ、を伝えるためです。

この方法で相手に与える安心感は非常に大きく、「過干渉タイプ」に特に有効です。

相手が結果を強く求めてくる場合、上手くいくまで追求される可能性もありますが(その場合は諦めて、形だけでも一旦やってみた方がいいです)、ほとんどの場合、会話しただけで満足します。

3. 笑顔で挨拶をする

きちんと挨拶をする。当たり前のことですが、苦手な人に対して、上手く挨拶できていない人は多いのです。

必ず挨拶はするとして、笑顔もなるべく相手に向けるようにしてください。これは普段から、自分は敵じゃないと認識・定着させるために、とても大切なことです。この行動は特に「危険因子排除タイプ」に有効となります。

以上3つの行動を着実に行えば、相手の反応は必ず変わります。

こう言った細かい気遣いや、当たり前のことをやり続けていると仕事のレベルも上がる上に、相手だけではなく周りからも評価され始めます。そうなると今度は、口うるさい相手が不思議と小さく見えてきます

はっきり言って、思ったことがすぐ口に出てしまうような相手は、すぐに仕事でも追い抜けます。それが実感できる頃には、相手もほとんど口出ししなくなっているはずです。
 
 
1〜2回で上手く行くこともあれば、長期戦になる場合もあります。

相手が黙るようになるのは、結局のところどれだけ信頼感を得られるかの問題なので、そこを意識しながら、安心感を与えるようにしてください。
 
 
また、もしさらにもう一歩踏み出したいということであれば、こちらの記事がおすすめです。
より良い職場環境を作る方法をお伝えしています。

>>非力でも今の職場を「働きやすい職場」にする3ステップ|人間関係に悩むあなたへ

それでもダメだった場合

どれだけやっても黙る兆しがないとしたら、まず一度「敬意」を忘れていないか再度確認してください。完璧にやっている!ということでしたら、もう相手との信頼感は立て直せないところまで来ているかもしれません。

そこまでやってダメであれば、見切ってしまっても仕方ないレベルかもしれません。諦めて耐えるためのメンタルを鍛えるか、部署や職場を変えるのも1つの手です。

どの選択肢を選ぶにせよ、限界まで我慢しないようにしてください。限界に達すると正常な判断ができなくなってしまいます。

まとめ

  • おばさん、お局様にありがちなのが「危険因子排除タイプ」
  • 先輩、上司にありがちなのが「過干渉タイプ」
  • 相手を黙らせるには、原因となる不安を取り除くこと
  • クビに追い込もうとしない
  • どんな相手にも敬意を払う
  • 相手の話に耳を傾け、行動し、後日もう一度話題にあげる
  • 笑顔で挨拶をする
  • 仕事で相手の上に行く

口うるさい相手にはとにかく安心感を与える。実はこの考え方は、仕事以外にも使える非常に応用の効く方法です。例えば口うるさい親、恋人や配偶者など、誰にでも同様の効果があります。相手がやたら口を出してくる、突っかかってくるということは、何かに不安を覚えているということです。ぜひそれが何なのか真剣に向き合ってみてください。おのずと解決策が見えてきます。

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