料亭の料理

今年で29歳になるKと申します。前職では、地元にチェーン展開する料亭に総合職として働いておりました。そこは富裕層をターゲットとしており、高級食材を扱った料理を提供していました。全従業員が50人(正社員)程度の小さな株式企業が経営する店舗でしたが、地元でも評判は良く、名前を知らない人はいない店でした。

Kさん(29歳・男性)の体験談

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素敵な職場でどうしても合わない上司

その料亭のことは、幼い頃から高級なお店だと子どもながら認識しており、憧れを持って入社しました。厨房の中はどのようになっているのか、働いている人も良い人が多いだろうと期待していました。

入社して、すぐに現場を知るという事で最低限のビジネスマナーを学んだ後に店舗へ配属されました。やはり想定していた通り、パートさん達は真面目でいい人が多く、色々と分からないことは教えてもらえたりしました。また、正社員の若い人たちも頑張り屋でいつも見習うことばかりでした。

しかし、問題は上司にあたる料理長でした。見た目は40半ばくらいで、中肉中背、『あー、忙しい』と顔をしかめながら常に言っている様な人でした。その料理長はいつまでも長々と嫌味を言う性格としており、それも正当な理由があれば良いですが、そうではなく理不尽なことをいつまでもチクチク言ってくるのです。店舗では想像以上に体力を使うけど大丈夫か?と面接では言われていましたが、体力以上にメンタル蝕まれていきました。

理不尽な仕打ちに心折れる

ある日、料理長室に呼ばれました。また小言を言われるのかと思いつつ、話を聞いてみると『態度が悪い!』という話を2時間されることになりました。特に怒っていたのは料理長の小言を聞く態度でした。厨房内で怒られることが多かったのですが、もちろん仕事をしている時ですので、最初は叱られることがあれば手を止めてしっかりと料理長の方を向いて話を聞いていました。

しかし、『こんなに忙しいのに手を止めるな!』と怒るため、それ以降は作業中の手を休めず聞いていました。それが許せないと言い出したのです。『人の話を聞く態度じゃないよね』から始まり、なぜそれがいけないのかを感情たっぷりに話すのです。反論は許されません。

さすがに意味がわかりません。もう我慢の限界でした。今まで記念日や家族の誕生日のお祝いなど、このお店を利用していましたが、この料理長のせいで嫌いになりました。

天職との出会い、そして思うこと

それからすぐに退職願いを出して、以前から興味があった介護職員へ転職することにしました。元々お年寄りの相手が好きだということもあり、介護は苦痛でないばかりか、今は天職のような気がします。今勤めているのは特別養護老人ホームなので、常時介護が必要な人ばかりです。利用者さんの介護は大変ではありませんが、介護職員は飲食業界とはまた違った一癖も二癖もあるような人が多く、コミュニケーションに苦労することがありますが、基本的に人格は良い方が多く平和に生活をしています。(こちらの体験談も、後ほど投稿いたします。)

やはり仕事内容よりも一緒に働く人がどのような人かによって、仕事へのモチベーションや向かい方も大きく変わります。今は上司や同僚とともに利用者さんを少しでも元気にできるよう、介護職員として頑張ろうと張り切っています。

管理人と仲間達から一言

サキ
どうしても合わない人っていると思う。それを素早く見切れたのがすごい。
タカギ先輩
本当だね。
希望を打ち砕くのには、たった1人でも十分ということ。人間関係は難しい。
ショウ
何はともあれ天職が見つかって良かった!
Kさんは介護職の話も語ってくれています。

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