辞めるべき?1

こんにちは、タカギです。このシリーズでは、様々なケースの「辞めるべきか辞めないべきか…」の悩み(基本的に人間関係絡み)に、僕、タカギが全て答えていきます。では早速始めていきましょう。

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人間関係も良好、給料も良い。仕事が暇すぎるという理由で辞めるのは贅沢?

いいえ、贅沢ではありません。暇はツライ!

仕事を辞める理由には、いくつか大きな柱があります。「人間関係」「待遇」も確かに大きな柱ですが、「キャリア」「仕事の楽しさ」も立派な柱になります。仕事が暇すぎるということは、これら2つのどちらか、または両方が崩れかかっているのだと思われます。

まず「キャリア」とは、経歴や経験(スキルも含む)、人間性など、仕事を通じて得られる形にならないもの全般を指します。つまり、今後どんな仕事をしていきたいか、仕事を通じてどんな人生を歩んでいきたいかなどの、生き方に関わる大きな柱です。夢や目標があるのであれば、特にこのキャリアが重要になります。そうでなくても、若いうちは色んな経験をして、将来何があっても良いように準備しておくという考えがあるとしたら、同じく妥協できない部分と言えます。

そして、「仕事の楽しさ」とは、言葉の通り仕事に対してどれだけ楽しめているかという柱です。仕事に楽しさを求めない!ということであれば、全く気にしなくて良い柱です。ただし、人生の中で仕事に関わる時間は非常に膨大です。その膨大な時間を苦痛の中で過ごすのは、確かにツライこと。

このようにどちらを取っても立派な辞める理由で、決して贅沢ということはありません。人間関係も給料も全く別問題です。気をつけて頂きたいのは、とにかく焦らないで欲しいということです。

2つだけお願いがあります。1つ目は、仕事が暇なこと以外良い環境なのであれば、その環境を利用して考える時間を作ってください。これからのことをじっくり考え、進みたい道をはっきりさせることが先決でしょう。果たして今後の自分の道のために、今の仕事がベストなのか。なぜ暇なのか。

2つ目は、今の仕事を自発的に取り組んで見てください。仕事は目の前だけにありません。お客様に潜在的に眠っている需要を見つけ、自分から仕事を作るのです。また、仕事は外だけにありません。社内を見渡して改善することはないか、企画することはないか、探して動くことです。自分から動くと仕事はどんどん楽しくなります。

結論を出すのは、それからでも決して遅くはありません。

また、どうしても何がしたいか決められない時は、何か副業をするというのも1つの手です。これはもちろん仕事中に副業をするという意味ではなく、暇な分だけ頭を使う時間が作れるので、それを活かすという意味です。

もともと給料が低くて不満だった。上司の最低な一言が決め手で辞めたい。勢いに任せて良い?

実は待っていたのでは?

これは非常に多いパターンです。誰だって少なからず現状に不満があるもの。それらが解消されずに、どんどん積み上がっていったとしたら…そんなモヤモヤしている最中に、トドメの一撃があったら…辞めたくなる気持ちは痛いほどわかります。

勢いに任せるということは感情任せということなので、本来なら冷静になって欲しいと言いたいところです。しかし不思議なことに、同じような状況で辞めた先輩達からは、「後悔していない」という話をよく耳にします。

これは、ある意味背中を押されて行動してみたら、後悔どころか「悩んでた自分が馬鹿みたい」という結果になった人が意外と多いということです。転職や退職に対して後ろ向きなイメージが、世の中には蔓延っています。本当は辞めたい人、辞めるべき人がたくさんいるはずなのに、よっぽどな理由がないと辞められないのが現状なのです。辞めてみたら、結構なんとかなるものなのですが(もちろん先に辞めた後の準備は必要です)。

とはいえ、いざ辞めてみたら「こんなはずじゃ…」にならないとは限らないですよね。そうならないために、1つだけ自分の胸に問いかけて欲しいことがあります。それは、

「本当はどこかで、トドメの一撃を待っていたのではないか?」

です。心の奥底で、本当の自分が助けを求めていませんでしたか?背中を押されたかったのではないですか?YESであるならば、勢いを大いに利用して問題ないでしょう。NOであるならば、もう少し今の仕事と向き合ってみてください。

入社して3ヶ月。何だか想像と違った。辞めるのは早すぎる?

3ヶ月は、新入社員にとっても会社にとっても判断するための期間。

面接や説明だけでは、その会社が自分と合っているかなんて簡単にわかりません。やはり実際働いてみて、空気を感じて、コミュニケーションを取ってやっとわかることがほとんどです。

なので、3ヶ月働いてみてあまりに想像と違うと感じたのであれば、それは自然なことですし、辞めたとしても決して早すぎません。むしろさっさと切り替えるのは良い場合もあります。また、研修期間ではあればさらに問題ありません。

ただし、これは3ヶ月を本気で取り組んだかどうかによります。3ヶ月の間言われるがままにダラダラと過ごし、前のめりにもならず何も考えず、結果「なんか違うなー」と思った程度なら、確かに辞めるのは早いかもしれません。

CASE.2で書いたように、どんな仕事も自分から行動する、つまり本気になってみないと、その楽しさは絶対にわかりません。働いた期間ではなく、まずは心からその仕事に取り組んでみて、それから判断するのが良いでしょう。

自分の代わりがいない。早く辞めたいけど代わりが見つからない…どうしたらいい?

あなたの代わりはいる。

これも非常に多い悩みの1つです。きっとあなたは今、とても忙しい状況の中でたくさんの仕事を抱えているはず。仮に代わりの人が入社したとしても、同じ実力になるまでどれくらいの時間が必要か…。そう考えると、まだ採用候補すら見つかっていない現状に、焦っていることでしょう。

こういった状況に陥る人で共通しているのは、真面目で責任感が強いということです。目の前の仕事をコツコツこなし、上司や周りの要望や期待にも出来る限り応えようとする、そんな人がほとんど。自分のこともかなり犠牲にしてきたと思います。

周りは、そんなあなたに甘えていたのではないでしょうか?

あなたが今いなくなったら、周りは慌てふためくでしょう。それがわかっていて、なぜ会社は人を入れなかったのでしょう。募集したけど来なかった?じゃあそれはあなたのせいですか?違います。そう、会社のせいです。

採用環境や教育環境に、力を入れて来なかった会社が悪いのです。今までのそのツケを、あなたの人の良さに寄っかかって、急遽埋め合わせているに過ぎません。しかもそれでも尚、真剣に取り組んでいるか怪しいものです。そんなものに縛られないでください。

今までの感謝もある、責任も感じる、去り際は美しくしたい…様々な思いがあるのは心から理解できます。ただ、あなたが抜けて潰れるような会社なら最初から長続きしませんし、そうでないのにダラダラ続けさせてるとしたら、単純にあなたが迷惑をかけられているということになります。

法律上では、退職届提出から2週間で退職できます。ただし、会社側からするとそれは短いので、就業規則として期間を1〜2ヶ月にしているのがほとんどです。話し合えばそれが絶対ではないですし、精神的に追いやられてる時は、さらに短くなる場合もあります(詳しくは別の記事作成予定)。とにかく引き継ぎで縛る法律はありません。書類やデータの整理、マニュアル作成など、やれる範囲の引き継ぎ姿勢を見せれば全く問題ありません。

残る人はそこでやっと必死になりますから、あなたが居ないなりに絶対なんとかするものです。いつまでも相手を甘えさせるのではなく、自分の人生を大事にしてください。繰り返しますが、やれることをやったのであれば離れて大丈夫です。募集はあなたの義務ではありません。

ショウ
ちなみに、僕も同じ悩みの中転職したことがあります。かなり嫌味も言われツライ時期もありましたが、後悔したことはありません。
 

頑張っても頑張っても評価されない。会社に絶望している。辞めるしかない?

正しい頑張り方を知ること。

毎日お疲れ様です。自分に「頑張っている」と言えるのは、それだけ目の前の仕事に真剣に向き合っている証です。それはとても素晴らしいこと。

おそらく抱えている不安の正体は、その「目の前」の部分にあります。

本来、あなたには会社から期待されている役割があり、その役割に応じた仕事が割り当てられていることと思います。その仕事を一生懸命やっているのに評価されないということは、上司の期待とは違うことをしている可能性が非常に高いです。

野球で例えてみましょう。あなたに『サード』のポジション(役割)が与えられたとします。来た球を頑張って置い続けていた結果、ファーストに来た球も取っていたとしたら…。ホームランギリギリのセンターフライに向かって全力疾走していたとしたら…。

結果的に球をキャッチできたとしても、あなたが監督(評価者)だった場合、どう判断しますか?「頑張ってる…けど…。使いづらい。」と思うはずです。確かに一生懸命やっています。しかし、実際は監督の言うことを聞かず、周りとの連携も取れず、余計な体力も使っている始末。つまりこれが、「目の前」の仕事に集中し過ぎて視野が狭くなり、本来の目的を忘れている状態…なのです。

それぞれの役割には目的があります。その目的の先には、会社全体の目標があります。それぞれが好き勝手仕事してしまうと、全体で見た時に困ってしまうというわけです。まずは自分に課せられた役割の目的をはっきりさせること。そして、その目的を全うするために必要な「正しい頑張り方」を上司と話し合い、考えを一致させることです。

勘違いしないでいただきたいのは、言われた役割だけをカッチリやるのとはまた違うということです。あなたがサードなら、セカンドとの間に来た球を、お互い目で合図しながらどちらかがどちらかを助ける。そう言った、範囲を越えて補い合う姿勢も絶対必要です。

色々書きましたが、本当にただただ評価者に評価能力がないケースもゼロではありません。自分のやっている仕事を冷静に分析した上で、やっぱり評価がおかしいというのであれば、その会社を辞めるのも仕方ないと思います。

タカギ先輩
評価する立場から言わせてもらえば、こちらから好きで評価を下げるなんてことはありません。なぜなら部下の評価が高いほど、自分の評価も高くなるからです。なにより、頑張っている部下を評価してあげたいと思うのが、普通の上司の感情です。
にも関わらず評価が上がらないということは、目的が共有されていないか、評価者との関係が破城しているか、どちらかなのです。
 

会社で孤立している。そのまま諦めるか、人間関係をリセットして再スタートすべきか迷ってます…。

今の職場で、気持ちをどう切り替えられるかが肝。

このサイトでも何度か触れていますが、社会人の人間関係というのは、仕事を中心に形成されるべき関係です。近過ぎて困る場合もありますし、遠過ぎて困る場合もあります。そして確かに、全く人と接しなくても問題ない場合も稀にあります。正しい距離感は、今されてる仕事に寄るというのが正直なところです。

とはいえ、基本的に雑談できるレベルは一般的に必要なのがほとんどです。それは例えば何かトラブルがあった時に助けてもらったり、気づいたことを相手に教えたり、まだ慣れていない新人に話しかけて安心させたり、同じ立場同士で会社の今後を話し合ったり。実務意外にも、コミュニケーションが必要な場面が必ずあります。どんなに技術が発展しようと、人は誰かと関わって生きていく、そうゆう生き物なのです。

もう少しはっきり言えば、1人で仕事をするということは、今の会社で上に上がれないことを意味します。なぜなら上記の例のような、管理職に必要なコミュニケーションをしないと言っていることと同義ですから。

孤立で悩んでいるということは、好きでそうなったわけではない、ということだと思います。お気持ちは察しますが、もし今のまま「諦める」のであれば、残念ながら現状維持以上のことは起こりません。むしろ維持こそが目標になるでしょう。相手が勝手に変わって、状況が好転するなんてことは絶対にないのです。

今回の悩みの軸は3つ。

1.孤立したまま諦めるべきか
2.今の会社で人間関係を改善をするべきか
3.転職して次の職場で良い人間関係を構築するべきか

 
1.については先ほど説明した通りで、現状維持以上を求めるかどうかで判断できると思います。あなたが今、本当にしたい仕事ができているなら問題ありません。そうでないなら2.3.に進みましょう。

どちらに進むにせよ、まずはその状況に至った経緯を理解する必要があります。周りがどんなに悪かろうと、自分の問題だった部分を客観的にチェックして次に活かさねば、同じ状況を繰り返す可能性が高くなります。反省があって人は前進するのです。

改善方法のポイントは「挨拶」「尊敬」。集団行動では、当たり前のことが求められます。挨拶は徹底してください。可能な限り心を込めること。もちろんこれは精神論ではありません。言葉一つとっても対面で得られる情報量というのは、声の大きさ・質・表情・視線・感情・仕草など非常に多く、相手はそれらを受信してこちらがどう考えているか判断します。挨拶が気持ちいい人は、相手の心を開きやすいのです。

また、孤立する方にありがちなのが、気付かない内に「相手を見下してしまう」ケースが発生します。これはある意味防衛本能とも言えますが、孤立をすると人は心を保つために、自分を正当化するようになります。つまり相手の悪いところばかり見えてしまうのです。こうなってしまうと悪循環が加速します。

先ほど対面の情報量の話で触れたように、マイナスの感情は相手にガンガン伝わります。生きていくための防衛本能が、悲しいことにさらなる孤立を生むのです。辞めるか辞めないかのラインは、今の職場でその負のスパイラルを断ち切れるかでどうかで決まります。何をするにせよ、あなたから行動せねばなりません。

まとめ

今回は、4つのケースとその回答をご紹介しました。どれもありふれた悩みですが、とても深い悩みでもあります。当事者になると周りが見えなくなって、普通なら判断できることができなくなるものです。まずは客観的に自分を見ることから始めましょう。

時には勢いに任せることも必要ですが、「なんとなく」辞めるのではなく、今後の自分と向き合う(自己分析)時間は必ず作ってください。

ではまた次回、別のケースをご紹介します。

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