話が通じない後輩

私、30代後半の会社員でSと申します。医療関係に勤めている一般的なサラリーマンです。ウチの会社では毎年、新卒の子が入ったらスタッフが1人ずつ付いて、仕事の指導やビジネスマナーなんかを教えて行きます。これは2年前の新人の子の話です。

Sさん(37歳・男性)の体験談

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営業として最低限必要なビジネスマナー

当時は営業部署に在籍していたので、ビジネスマナーは特に重要な項目でした。新人は研修が終わるとすぐに、お客様や担当地域のクリニックに挨拶回りに行かなければなりません。なので、入社して真っ先にビジネスマナー講習を受けます。

その子(以下Aくん)は、中間クラスの大学を出ていて、特に当たり障りない性格でした。平成生まれの子に体育会系の付き合いがわかるわけもなく…目が合っても挨拶はしない、声が小さい、一緒に歩いていて先に扉を開けたりしないなど、ツッコミどころ満載です。(きっと世間的にはパワハラだなんだと文句を言われるでしょうが、気配りを覚えるのは必要だと私は思っています笑)なのでAくんには、先輩にあった時はまず自分から挨拶をしなさい。職場に出社したら静かに入るのではなく全体に向けて挨拶をしなさいなど、当たり前のことを指導してきました。

Aくんからのまさかのお願い

そんなAくんには彼女がいます。同棲しているらしく、プライベートは充実している様子です。私たちの仕事は「明日までにこの資料を作っておきなさい」などが日常的なので、その作業を後輩と一緒に手分けして終わらせないと帰れません(1人でこなせる量ではない)。振り分け作業は先輩の仕事なので、比較的早く終わりそうな仕事を早めに後輩に降り分けるのが、効率の良い方法です。その仕事を終わらせれば、早く帰宅させてあげれるのはAくんもわかっています。

ある日、結構な量の資料をまとめなければいけなくて、二人で夜の8時近くまで残業していました。確かに後輩も私自身も早く帰りたい気持ちがにじみ出ていましたが、ふと急に後輩が「今日は彼女が早く帰ってきてるんで早く帰りたいから、仕事少しだけやってもらってもいいですか?」と言ってきました。私は「はぁ?」と少しキレ気味で言ったのですが本人は至って真面目に言っています。

私が「じゃあ何かの理由でお前に仕事押し付けたら嫌じゃないんだな」と言うとAくんは「はい」と二つ返事で答えたので、私は「今回だけだぞ」言ってその日は返しました。(帰り際悪びれる様子はなくキレそうになりました)その日は終電まで残業して帰宅しました。

今度は自分に予定が…Aくんへの提案

それから二週間後、今度は私にディナーの予約がある中、またしても仕事が押しておりました。その日はAくんの仕事もなく、声をかけて「前回代わった時のお礼に、今日はお前が代わりに仕事してくれないか」と頼んだ瞬間、ものすごい不機嫌な顔で「今日は用事が〜と」濁らせて言ってきました。その瞬間ブチ切れて、私はAくんに説教をしました。今までのことや気配りのことまでしっかりと。

次の日からAくんは来なくなりました。私も人事部に注意を受けてしまい散々な目に会いました。絶対に新人には甘えさせてはいけないと痛感した1日でした。

管理人と仲間達から一言

ショウ
うーん、これは疲れる。でも常識って境目がないから、考えてみると難しい問題だよね。
タカギ先輩
そうだね。そもそも「常識が通用しない子」という軸で見てしまうと、コミュニケーションもただの我慢比べになってしまう。長く付き合っていくには、その子がどんな子か真剣に考える必要があるんだ。
サキ
どっちもどっちかな。

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