会社の派閥

製造業会社勤務のHと申します。30代の頃に勤めていた会社で、上の者達に振り回され続けた体験をお話しします。

Hさん(50歳・男性)の体験談

スポンサーリンク

どうやら派閥があるらしい…

30歳の頃に勤めていた会社は製造業で、金属プレス加工会社でした。従業員数は約100名、男女比は7:3、女性は近所のおばちゃんがパートで来ていると言った感じでした。平均年齢としてはあまり若くはありません。さらに以前に勤めていた会社から転職という事で入社しましたが、製造業でしかも工場まで持っているという事で、非常に活気がある会社でした。

入社してから数か月は分からなかったのですが、飲み会の席で初めて派閥が存在することを知りました。

以前勤めていた会社では、製造工場が無かったためか、派閥というものは聞いたことも無く、むしろそんなのは昔のことだと思っていたぐらいでした。ですので、そのような話を初めて聞かされたときは、「いつの時代だよ」と鼻で笑っていたくらいです。

後で知った話ですが、製造業の現場には、同じように派閥が出来ていることが多く、どちらの味方?とか、どちらについて行くか?などと聞かれることが多いようです。

社長vs営業部長の図

さて就職した会社では、大きな派閥が2つほどありました。社長組と営業部長組です。それぞれの性格を簡単に言うと、社長はワンマンで上から押し付けるタイプでしたが、利益還元ということで給与はとても高く、その点は申し分ありませんでした。対して営業部長は、営業をしているだけあって人当たりが良く、体系はメタボではあるものの、社員の人望がある人でした。

何も知らなかった私に、派閥に関して話しかけてきたのは部長本人でした。社長に賛同して共に会社の設立に貢献してきたのですが、途中で考え方の違いが分かったようで、以来表向きは社長に忠実にしていますが、ある程度の距離を置くようになったようです。

人当たりの良さとか飲みにつれて行ってくれるということで、部長の方が取り巻きが多く、社長は金をたくさんくれるから、言うことを聞いていると言う人が多くいるような状況でした。

しかし私はというと、正直言って昔からどのグループに属するとか言うことは苦手でしたし、嫌悪感を持っていました。高校の時もそんな感じの話をされたことがありましたが、くだらないと一蹴してどのグループにも属しませんでした。

そのようなわけで、部長にそのような話を言われた時には、興味が無いのでどちらにも属しませんでした。ちょっと部長の機嫌を損ねた形にはなり、あまり飲みに誘われなくなりましたが、それはそれで良かったと思っています。むしろ子供みたいなくだらないことしてないで、仕事しろよ!と思っていました。

派閥に関わりたくない仲間たち

その私の様子を何人かが見ており、そのうちの数名と後日飲むことになりました。すると、「俺もどちらに付くか聞かれたが断った」という話をされ、〝嫌悪感を持っているフリーの人たち〟がいることを知りました。

それからも相変わらず、社長は気持ちの伝え方が下手で、部長は表と裏の二面性があるということには変わりがありませんでした。数年間勤めて事情により辞めてしまいましたが、後日談があります。

後日談

辞めてしばらくしたのち、久しぶりにフリーの仲間と飲む機会がありました。そういえば派閥はどうなった?と聞くと、部長がクーデターを起こしたらしく、社長の逆鱗に触れてクビになったそうです。それに加え部長の取り巻きだった、課長や係長なども一緒になって会社を危なくしたということで、同罪とみなされクビになりました。

その後営業部長の座が空いたわけですが、実は社長は以前からそのような行動を察知しており、ヘッドハンティングしてきた人物を、きちんと自分の考え方を周到出来るように教育してきたようです。すんなりと営業部長の代役をこなすことが出来、受注にもほとんど影響が無かったようです。その後も転職した会社で聞かれることがありましたが、いずれも興味無しで通しています。しかしどうしてそんなに自分の取り巻きを作りたがるのかな?と不思議に思っていますが。

管理人と仲間達から一言

タカギ先輩
人に意志がある限り、大なり小なり派閥は生まれてしまうもの。
そして社長さんに勝とうとするなら、人脈も知識も熱量も全てで上まわらなくてはならない。今回は、社長さんの方がまだまだ上手だったみたいだね。
サキ
女性も派閥多いよ〜。うまく立ち回るのって本当に大変。
ショウ
方向性とか考え方って、一度合わなくなると修正がなかなか効かないよね。
ところでこの話、営業部長が筆頭に自分で会社を立ち上げれば良かったのでは?

\ 記事が参考になった方シェアいただけると嬉しいです /