【上司】飲むと豹変する人は…

製造業会社員です。
当時勤めていた会社は、製造業の金属加工業、簡単に言うと金属のプレス加工をしていました。従業員数は約100人、男女比は3:2ほど。今回の話は、その時の上司の話です。

Tさん(50歳・男性)の体験談

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普段は周りからの信頼も暑い上司

その上司の外見的特徴としては、身長は170センチぐらい、お腹がちょっと出ていて年齢は30代後半と、どこにでもいるような体型のおっさんです。性格的には普段は理論派で、不具合などが出た場合はきちんと分析をして、確実に原因を解明し次に生かすという、いわゆる任せておけば安心できるというタイプでした。当然周りからの信頼も厚く、顧客からもご指名が来るほどの人でしたので、社長も一目置くような人でした。

ある時、会社の忘年会だったと思いますが、皆で飲む機会があった時のあまりのその上司の変貌ぶりに、以降の対応態度を変えたことがあります。因みにその上司と言うのは、他の会社からの引き抜き、要は社長がヘッドハンティングしてきた人です。私も同じような時期に転職入社したこともあり、その年の忘年会が、その上司と一緒に飲む初めての機会となりました。厳密にいうとその人は、いろんな部署をまとめている総括的な立場で、兼任課長ということになります。私の部署は製造部ということで包括される形になっていました。直接的に上司と言う形にはなりますが、毎日顔を会わせるという事も無く、しっかり話す貴重な機会なので楽しみでもありました。

忘年会で見せた予想外の一面

さて、当日は泊りがけということで、温泉にも入りいよいよお楽しみの宴会が始まりました。1時間ほどすると皆出来上がり、陽気になる者、寝てしまう者、飲み過ぎてトイレから出てこない者など様々。こういった光景は、前の会社でも見慣れた光景でしたので、しょうがないなぐらいにしか思っていませんでした。

しかし、その中でも異彩を放っていたのがその上司で、服は脱いでパンツ一丁になるし、注意しに来た社長にも文句を言って絡むし、連れて行こうとすると暴れるしで、手が付けられませんでした。2次会も絶好調だったようで、外の店に飲みに行ったらしいのですが、案の定他の客とトラブルになり、一緒に行った人は大変だったようです。いつも紳士的で女性にも人気があり、目標にしようと思っていたのが、もろくも崩れ去ったのを覚えています。正直がっかりした感覚があり、飲んで性格が変わる人はひどいな、と思ってしまいました。

後日談ですが、その忘年会の時の記憶はさっぱり無いらしく、社長に文句を言ったりした事もまるで覚えていませんでした。しかし言われた社長ははっきりと覚えているため、当日の錯乱状態の行動をどうすれば是正できるのか?皆の信頼を裏切った責任は大きいとして本人にどうすれば治せるのかの行動を紙に書かせて、きちんと履行できるようにとのお達しが出たようです。それに加えお客さんへの接待についても連れて行かない様にとの命令が出たようで、泊りがけでの接待などには行かない様になりました。

飲みを断つことでしか解決の道はなく…

暫くは大人しくしていたので治ったかに見えましたが、やはり飲んで性格が変わる人というのは、根本的には病気のようで自分ではどうにもならない様です。1年ぐらいした頃には、反省できているとして社長も制限を解除しました。が、お客さんとの接待で同じように飲んで、お客さんに絡んだことで激怒されてしまい、その事実は社長の耳にも入りました。

結局その上司は自主退社、つまり体のいいクビになってしまいました。数年後にも知り合いからその人の話を聞きましたが、同じ失態を犯しては転職を繰り返すといった人生を歩んでいるとの事でした。私は飲むと陽気になっては眠くなってしまう人なので、そのような人の気持ちは理解できませんが、信用も無くすということが分かったので未だに教訓になっています。さすがに今まで暴れたりしたことは無いですね。

管理人と仲間達から一言

サキ
飲んで豹変する人、特に脱ぐ人は本当に無理!
ショウ
社長が素晴らしい理解者だなと思った。だからこそ勿体ない…。飲みさえしなければ済むんじゃないかな、ってそういう問題でもないか。
タカギ先輩
普段信頼されて仕事もできるタイプということだから、プレッシャーも人一倍なのかもしれないね。だとすれば、やはりきっぱり辞めて、代わりのストレス発散場を作らないといけない。

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