私はA、39歳です。老人施設でリハビリ職員をしています。そこで出会ったB先輩との体験談です。
Aさん(39歳・男性)の体験談
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最初は印象の良かった先輩が…
勤めている施設は介護士や看護師、リハビリスタッフ、相談員など、全員で50名程度。24時間、365日稼働している施設をその人数で回しています。リハビリ部門は、私と50代の先輩スタッフの2人で、10年間共に仕事をしています。入職し、初めにB先輩に出会った頃は「年上だし、穏やかそうな人で何でも相談出来そうだな。」という印象でした。実際に話をしてみると、気さくで柔らかい雰囲気で、とてもいい人だなと感じていました。しかし一緒に働くにつれ、徐々に本性が明らかになって行きました。
新人だった私は積極的に仕事をして行こうと思い、「どんな仕事でも振って下さいね!」とそのB先輩に伝えていました。するとBさんはその言葉を間に受けて、ほぼ全ての仕事を私に振ってくるようになりました。普段の業務だけでなく、雑用や苦情対応などキツイものばりで、自分がする仕事は楽そうなものだけ。当然回しきれない仕事量なので、毎日毎日サービス残業をしていましたが、Bさんは何も言わず一人定時で帰るのみ。不満な点を持ちながらも、それでも1年目だから我慢していこうと思い、2年目の春を迎えました。
期待も空振り、変わらぬ対応
しかし2年目に突入しても対応は同じ。
私は我慢の限界になり「もう僕は新人ではないですよね!いつまでこんな沢山の仕事を1人でしないといけないんですか!?少しは分担してもらえませんか?」とキツくに抗議しました。すると先輩は慌てた様子で「ごめんごめん!もう新人じゃないもんな。これからは僕も一緒に仕事をしていくよ。」と私が何も言わなかったら都合良くやってやろうという姿勢が見え見えでした。それでも私よりも一回り年上の先輩なので、今までの事は水に流して一緒に協力してやっていこうと思っていました。しかしその後も、面倒な仕事は何かと理由を付けて、私に振ろうという姿勢は変わらずでした。
他の職員さんからは「よくあんなスタッフと一緒に仕事してるな。あいつに合わずに何人も辞めて行ったよ。」と同情される始末。辞めようかと何度も思いましたが、通勤距離や待遇面を考えると、どうしても辞める事が出来ませんでした。心にわだかまりを抱えたまま仕事をこなす日々の中で、先輩と完全に決裂する事になる事件が起きました。
トドメとなる出来事、その後の対応
ある日、先輩がリハビリをしていた際に、ミスで高齢者を転倒させてしまいました。私は「普段、適当な事してるからバチが当たったんだ。これは自分で解決するしかないだろう。」と思っていましたが、何と先輩は「転倒させた方の家族が明日来られるんだ。明日は僕、公休だから君が事情を説明しといてくれないかな。」とまさかの丸投げ。怒りを通り越して呆れてしまい、このままでは自分が潰れてしまうとかんじ、直接施設長に相談する事にしました。
施設長から先輩にきついお叱りがあり、それ以降、私は先輩を同じ職場の同僚とは思わず、完全に仕事を分けるようにしています。側から見れば可笑しな光景に心痛めながらも自分が生き残る為には仕方がないと割り切っています。